車いすバスケ女子
決勝トーナメント準々決勝
対中国
予選リーグを3敗とした日本は決勝トーナメント準々決勝で因縁の中国と対戦したが50対62で敗れ順位決定戦に回ることになった。第一クオーターに中国のプレッシャーに苦しみ6対22とリードされたが、ナニワの女ミッチー、網本麻里やあまねどすえ柳本あまねらの活躍で点差を縮めるも、やはり序盤の点差が最後まで響いた。
北田千尋
自分のところで、ボールつなぎにミスが出て、メンバーチェンジしてセットの都合上、あまねと下がることになって、もちろんベンチから出てきてくれた選手が流れを作ってくれたんですが、長いことうちらがベンチにいたと言うのは私がスタートを失敗しなければあまねも今日調子良かったですし、そこは責任を感じています。最後またスタートのメンバーに戻ったときに、日本に流れが来るかなと思ったんですが向こうのアウトサイドシュートが入ってしまって…うーーん…。ディフェンスも機能していたし、速攻も効いていてやりたいバスケができて50点取れて60点に抑えれてと言うのは中国との対戦の中では良いゲームかもしれないけど、1番悔しい点差というか格上とやって、全部同じ位の点差なので何が足りないかを突き詰めてこうなったら、1つでも上にと切り替えるしかない。今日は申し訳ないと言う気持ちしかなくて、1番してはいけないことをこんな大きな試合でしてしまったことがただただ申し訳ないです。
財満いずみ
勝ちたかった…泣。
中国すごい強いですし、それをちゃんと理解した上で、自分たちなら絶対勝てるって信じてコートに入りました。でも出だしでつまずいてしまって、それでも負ける気は一切しなかったですし、今踏ん張る時間なんだって思ってました。2ピリ盛り返して結局最終的には12点差。何回も中国に負けてきてたので、自分たちが必ず倒してつなげようと言う気持ちだったんですが、本当に悔しいですし、ディフェンスはシステムを全うしてたと思いますし、後は自分がディフェンスラインを下げれず仕事が何もできなかったので、申し訳ないなって…。
柳本あまね
自分がもうちょっとフリースロー決められたら点差が近づけたと悔やまれます。最後のショットは執念というか1点でも、2点でも詰めたいと言う気持ちです。立ち上がり、いつもならつながるブレイクのパスがつながらなかった。ちょっとずつのズレがあったけど世界2位相手に互角に戦えた。
まだ終わりじゃないし、もう負けません。
網本麻里
50点取れたのは大きいし62点にも抑えられた。中国が嫌がってる手ごたえも感じられたし、そんな事あまり今までなかった。それはよかったところかな。第1Q、想定内だったけど、前に運べないことがあって、あれ?なんでできんのやろみたいのはあった。それを立て直すまで時間がかかった。ターンオーバーが目立って走れてない。つながらないみたいなので、シナリオ通りに行かなくなったときのこっちの修正がイマイチやった。私たちは40分間あきらめず自分たちのバスケをやり通し、心を1つに気持ちを込めて、プレイするというのをやり続けると思っていたのでそれはできたと思う。あと2試合は勝って5位になる。
東京から3年あっという間だった。
岩野HC
中国と決勝トーナメントの初戦でやるところまではシナリオ通りでしたが、出しきったところもあったかもしれない。入りは自分たちのディフェンスがしっかりできて、相手のファールも誘えたんですが、あそこで、自分たちの得点が伸びなかったのが響きました。アジパラの時より中国はかなりプレッシャーのギアが上がってましたね。自分たちも想定してつなぎの意識をしてたんですけど、ボールをつなぐ切り替えの面で、ちょっと後手になったかもしれないですし、今大会前半の点差が後半響いてくるみたいな試合が多い。その辺の出足のところを修正できれば逆転する力もあるんです。今日は、土田真由美や清水千浪といったところが点が欲しいところで仕事をしてくれたのでよく頑張ってくれました。最後まで走れて点を取りに行けてましたし、相手のプレッシャーにも負けずにしっかり自分たちのバスケもできたかなと思います。最後の試合に勝って終わるというのがすごい重要なので、まだまだ気を引き締めて臨みたいと思います。
取材・撮影/名古桂士・伊藤真吾(X-1)