週刊ヤングジャンプ

上地結衣、車いすテニス 女子シングルス日本史上初金メダル!!

おめでとう結衣ちゃん!
ダブルスに続きシングルスでも金メダル!

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車いす女子シングルス決勝(6日 ローランギャロス)

上地結衣 2−1 ディーダ デ グロート(オランダ)

(4−6、6−3、6−4)

世界ランク2位の上地結衣が前日の女子ダブルスに続き、
決勝で絶対女王ディーダ(世界ランク1位)に勝利し、
念願の金メダルを獲得。東京大会のリベンジを見事、
果たすと共に、単複2冠の快挙を成し遂げた。

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上地結衣試合後のコメント

自分のサービスゲームで最後終わらせたかったと思いながら挑んだ最終ゲームだったんですが、その前にもインかアウトか微妙なところがいくつかあって、ほんとにあの最後のサーブがフォルトかわからなかったので、まずは審判を見て試合が終わったというのがわかったときに涙で前も見えなかったですし、すごくたくさん走らされて、下がりたくなくても下がらされてと、全部含めて出し切ったと言うふうに思いましたし、昨日の疲れもあって動けなくなってしまいました。

最後ディーダが「おめでとう。すごく強かったし、良い試合、良いプレイだった」と言ってくれましたし、嬉しかったです。自分が過去見てきた大会で、ダブルスのメダルを取っている選手は、必ずシングルスのメダルも取っているっていうのを昨日の夜ふと思い返して、それは自分にとってもチャンスだと思いましたし、それは絶対できると思いました。昨日は勝ちましたけど、ダブルスですし、ディーダも絶対に修正してくると思ったし自分のサーブも相手のサーブも、ここ最近お世話になっている映像の分析チームからのアドバイスを頭に叩き込んでいたので、その辺を忘れずに意識しながらファーストセットを戦ったんですが、サーブだけではなく、全体的に迷いが出てしまい取られてしまいました。でも、その時に彼女も同じ位プレッシャーを感じてたと思うし、案の定セカンドセットからダブルフォルトも目立ってきて、ここ最近取り組んでいたサーブの球種だったりとか、立ち位置を変えたりしてワイドだったりセンターだったりとコースを変えたのも彼女が迷ってくれたと思います。サーブも含め終始忘れず攻めて行けました。下げられる場面もありましたけれども、自分のクロスのリターンが角度をしっかりつけられていたのでよかったかなと思います。直近の大会(7月に3年ぶりにディーダに勝利)の試合から得られたことは、バックではなく、フォアを狙うということを意識して、チャレンジしたことが今回良い材料になったのかなと思います。

あと国枝さんに追いつけたとは全く思ってなくて、何個金メダルを持ってるんですかって言う感じなんで笑、今日解説席で見ていただいてたので、自分が苦しいな1本取りたいなという場面で、国枝さんの方を見上げてましたし、解説をしながらでもガッツポーズを送ってくださっていただけて嬉しかったですし、短い時間ですけど、一緒にやらせていただいたその成果をお見せしたいという気持ちはすごく強くて、今日はそれが出し切れたんじゃないかなと思います。リオで銅、東京で銀と順番に成績を上げてこられ、あとは金しかないので、自分自身を奮い立たせて、あと性格的には楽観的ではあるんですけど、ポジティブな考え方というのは意識をしていて、日々の生活の中でも意識していた結果かなとも思うので、やっと取れたと思うのと同時に、これまでやってきてよかったなというふうに思いますし諦めずにやってきた自分自身もそうですけど、信じてくれた周りにいる方、支えてくれた方に感謝の気持ちを伝えたいなと思います。

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取材・撮影/名古桂士・伊藤真吾(X-1)

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